考え中

だめだとかうそだとかいう前に、いろんなことを保留にして考えてみるということは、すごく大切だと思うと同時に、それはふとした力加減で無関心へと傾いてしまうもののような気がする。だからこそ、何かにつかまりたくなるのだけど、それでいて私はこれを信じると決めてしまえば、いつのまにか足もとを見ることを忘れてしまいそうだし、かといってつねに我が身を振り返り点検を繰り返していれば盲点がなくなるわけでもない。
それ以前の、なにか「感覚」のような部分で判断するには、やはり好き/嫌いとしか言えないんじゃないか。*1
そして「私はこれが好きだから」と言ったときに、そこでおしまいになるのではなく、なんで、どうして、わたしはそうでもないけど、もしくは、わたしも好きだけど、その好きは私のそれとどのくらい似ているんだろう、とか。たぶん、そういう話がしたいんだと思う。
だから、好きだからそれでいい、じゃなく、いちいち何がどう好きで、ということを考えておきたくなるんだろうし、ダメなものはダメ、でなく、なぜ私はそれを嫌うのかを、説明できたらいいのになと思う。
そして、そういう話は意見が重なるとか食い違うとか以前の、信頼関係のうえにあるんだと思う。