べしゃり暮らし 6巻/森田まさのり

べしゃり暮らし 6 しあわせのしるし (ヤングジャンプコミックス)

べしゃり暮らし 6 しあわせのしるし (ヤングジャンプコミックス)

5巻から続くデジきんの回想シーンとともに、NMC準決勝が現在進行で描かれる。よく回想シーンはワク外がベタになってたりするけど、そういう明確な区分けをしていないのに、途中で「藤川がキャラたてるために太った」ってエピソード入れることでわかりやすくしたりとか、ほんと見せ方がうまいなあーと思う。
例えば、藤川の息子は、嫁ネタで笑いをとる父親の漫才をみて、「お父さんは母親の悪口を言うからいやだ」と言う。これはかつての上妻の父親のエピソードとも重なるんだな。そして藤川の息子が準決勝見る場面、そのとなりにいる上妻の言葉が力強いのは、彼はすでにそこを通ってきたからなんだろう。なんて丁寧な漫画なんだ…!
とにかく構成に無駄がない。ぐいぐいひっぱられるように読んでしまう。
そんでこの、畳み掛けるような6巻ラスト。夜に布団の中で読んでたんだけど、あまりにも衝撃すぎて、しばらく寝付けなかった。
これからどんな物語になってくのか全然わからないけど、きっと最後まで引っ張って読ませてくれるんだろうなと思う。

1〜5巻までの感想

http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20080522/p1