「COPPERS」1巻/オノナツメ

COPPERS [カッパーズ](1) (モーニング KC)

COPPERS [カッパーズ](1) (モーニング KC)

オノナツメさんのNYPD新シリーズ。以前再販時にコミティアで買った作品やDanzaの短編とリンクしているお話です。
1話完結の群像物というのは、オノナツメさんの特徴的なスタイルだと思うけれど、この作品の、特に第1話の人物紹介なんて映画のオープニングみたいで、いままで読んだ作品とはまた違った意気込みのようなものを感じました。そしてきっと、オノさんの中にはかっこたる51分署のイメージがあるのだろうなと思った。人物がとても気持ちよく動いてる感じがする。
いまさらながら思ったのが、個人的にはデフォルメされた絵柄は苦手なはずなのに、オノさんの描く人物にはあまりデフォルメという先入観を感じないのが不思議だということ。たぶんそのデフォルメがキャラクターの特徴を限定するのではないこと、そして、表情のつけかたが、誇張表現としてではなく、お話のアクセントとしてリズムを作っているからかなと思う。
そもそも群像ものというのが大好きなので、このシリーズも続きが楽しみです!