「宮本から君へ」復刊!

2006年の「ザ・ワールド・イズ・マイン」復刊もあったし、いつかきっとと思っていた宮本がとうとう復刊されるとのこと。嬉しすぎて今日は一日中このニュースのことばかり考えていました。

新井英樹の「宮本から君へ」が太田出版から復刻されることが明らかになった。「定本 宮本から君へ(仮題)」と改題し、全4巻の刊行となる。1巻が来年1月15日に発売され、その後は毎月1冊ずつ刊行される予定。
http://natalie.mu/comic/news/show/id/11739

リンク先のタイトルにある「元祖非モテマンガ」ってのはちょっと悪い冗談としか思えないけれども、「宮本から君へ」は、モテるモテないとかそんな話じゃないです。
前に書いた感想でも引用したけど、

ものわかりの良すぎる若い人間が嫌いです。
ものわかりの悪い年寄りが嫌いです。
クソ意地持った男が好きです。
気持ちに素直な女が好きです。

という著者コメントが全てを語っていると思う。
かっこ悪くてもクソ意地はって見せなきゃって話。けして明るい話ってわけじゃないんだけど、読み終わったあとなんだか走りたくなる。

新井英樹は、私がもっとも好きな漫画家のひとりであり、「宮本から君へ」は新井英樹作品の中でも一番思いいれのある作品だ。新井英樹のような主人公の描き方をする漫画家は他にいないと思っているし、中でも宮本はその原点だと思う。そばにいたら面倒だなと思いつつも、その姿に魅力を感じてしまうのは、宮本の正直さによって、こちら側に突きつけられるものがあるからだ。ものすごくかっこ悪くて、ものすごくかっこいい。

しかも今回の復刊特典として最終巻には書き下ろし短編が収録されるとのこと。本当に楽しみです!