2008年の漫画

本屋さんや古本屋さんであれこれ漫画を買いこんで、袋を開くときはいつもわくわくするし、どれから読もうか迷うのも楽しい。
友だちにおすすめを教えてもらったり、読んだ作品の感想をネットで探したり、そこでまた気になる漫画を見つけたりしつつ、漫画ってほんと楽しいよなあ…とたまにあらためて考えてみたりしながら、2008年も暮れましたので、今年の漫画生活をふりかえってみたいと思います。

ナツ100(おすすめ漫画100選)

今年も参加しました! 2008年版のテーマは「10巻以内で完結している作品」。締め切り間際に気づいたので100選べなかったのが残念です。
2008年版(id:ichinics:20080818:p1)

2008年の漫画雑感

昨年に引き続き、雑誌をほとんど買わずに過ごしてしまった1年でした。そんな中、買った新雑誌は「Fellows!*1と「good!アフタヌーン*2くらいかな。個人的にはエロFくらいの版型が軽いし読みやすいし嬉しいんだけど、とか内容とぜんぜん関係ないことを思いました。
あと今年は復刊とかまとめとかで嬉しいニュースが多かった。先日発売された林田球さんの「魔剣X」や、ロビン西さんの「ソウルフラワートレイン」、まさかのハルチン続編(続きあるの知らなかった)とか、岡崎京子さんの「市中恋愛観察学講座・東方見聞録」とか、黒田硫黄新装版とか。それから発売は来年だけど、2007年のまとめ(id:ichinics:20071228:p1)で復刊よろしくお願いしますとか書いてた「宮本から君へ」の復刊が決まったのもすごく楽しみです!
来年はもうちょっと漫画雑誌読みたいなー。

やっと読んだ

フルーツバスケット」と「エマ」を一気読みしたり横山さんの「三国志」に手をつけてみたり、たいへん楽しかったです。

2008年の漫画 個人的ベスト10(順不同)

  • べしゃり暮らし」/森田まさのり*3
    • 森田まさのりさんの漫画は、小学生の頃からの食わず嫌いでいたのですが、この作品を読んで一気に好きになってしまいました。特に今年発売された巻の展開とかすごかったな…。
  • 町でうわさの天狗の子」/岩本ナオ*4
    • 昨年知ったばかりの漫画家さんですが、すっかり大好きな漫画家さんの一人になりました。今年はこの天狗の子2冊と「雨無村役場産業課兼観光係」がでたことで、勢いをましてるなーという印象です。どちらも大好きな漫画ですが、個人的な好みはやっぱり天狗の子!
  • 「ソウルフラワートレイン」/ロビン西*5
    • 「マインドゲーム」のイメージもあるとは思うけど、ロビン西さんの漫画はほんと動いてるとこみたくなる。それは、画面から動きが感じられるからなんだよなーと思いました。大好きな一冊になった。
  • 「この世界の片隅に」/こうの史代*6
    • たぶん来年発売される(はず)最終巻まで感想はとっておきたいのですが、画面のすみずみまでほんとすばらしい漫画だと思います。
  • 坂道のアポロン」/小玉ユキ*7
    • 小玉ユキさんも去年知った漫画家さんですが(その前にも読んでた短編はあったのだけどあらためて)、その後短編集がでたりして、「このマンガがすごい!」オンナ編でも1位になっていたくらい、一気に人気がでたように感じます。その数冊の中でもどんどんうまくなってる気がする(えらそうですが)。この「坂道のアポロン」は、登場人物みんな素敵で、これからがとても楽しみです。
  • 「ラウンダバウト」/渡辺ペコ*8
    • 昨年1巻がでて今年全3巻で完結したのですが、作者の視点が最後までぶれず、それでいてどのキャラクターも生き生きしてるのがすばらしいマンガだと思いました。思春期群像ものは最も好きなジャンルでもあります。
  • 「あたらしい朝」/黒田硫黄*9
    • 「大金星」も出たし新装版もあったし今年は黒田硫黄復活の年だった気がします。
  • Landreaall」/おがきちか
    • ずっと面白いけど11月に出た13巻は特にすばらしかったなー!!
  • GIANT KILLING」/原作:綱本将也 作画:ツジトモ
    • これは今年になってはじめて読んだんだけど、サッカーよくわかってない自分にもものすごく面白くてサッカー見に行きたくなりました。「おお振り」や「おれはキャプテン」を最初に読んだときの感じ、に近い気がするけど、監督の意図が試合まで読めないところがまた面白いのかな。
  • 「エマ」森薫
    • 今年完結してから一気読みしたこともあってとても印象に残っています。物語の主軸はもちろん8巻以降の番外編がまたすばらしかったな。この番外編で描かれなかったキャラクターにも、作者はきっと物語を用意していたのではないかなと思えた。どのキャラクターも主人公になりうる、というのはとても魅力的なことだと思うし、それを自分の作品上でここまでやりこんだ人はいないんじゃないだろうか。