「メイド イン ジャパニーズ」/イルリメ

メイド イン ジャパニーズ

メイド イン ジャパニーズ

一昨年の夏にでた「イルリメ・ア・ゴーゴー」はほんと大好きなアルバムになった。再生するだけでてきめんに元気になったし、何回か行ったライブもほんとすばらしかった。
ただ、「イルリメ・ア・ゴーゴー」はまるごとライブのようなつくりになっていたし、この勢いっていうのはきっと何度も繰り返されるものではないだろうなと思っていた。
だから、新作には前作のような空気を期待してはいなかったのだけど、聞こえてきたのはやっぱり私が大好きな音楽だった。

それぞれ立場も違うだろう
名前や性格も違うだろう
だけどそれが好きならば
違いの分かる似た者だろう
「時間ですよ!」

これライブできいたらぐっとくるんだろうなーってしんみりしてたとこでアップテンポなインストはさんで「カレーパーティ」。
たぶん、このカレーパーティの、がやがやごちゃごちゃたのしくってめんどくさい! ってねじれ具合がいかにもイルリメ節で、私はそこが好きなんだと思う。

みんなで食べて めんどくさい
うまいかどうか めんどくさい
飲み物倒し めんどくさい
フキンで拭くの めんどくさい
「カレーパーティ」

それから、ニカさんに書いた曲のそれぞれを思い返してみても(このアルバムにはイルリメ版「今日を問う」が入ってる)、イルリメの書く言葉ってなんだかすごくなつかしい。

明るい話題や暗い話
他人事ではすまない時
いろいろ突然やってきて
憶えて忘れて過ぎてゆき
思い出せることもあれば
忘れてしまう記憶もある
目のまえぼんやり眺めてる
流れるこの景色のように
「たれそかれ」

自分が今考えてることに、偶然でもぴったりくる言葉って、それだけで特別に思える。すごくいいアルバムでした。
鴨田潤名義の「ひきがたり」も一緒に買ったのだけど、そっちについてもまた書きます。

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イルリメ・ア・ゴーゴー」の感想
http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20070704/p1