星の速さで駆けてく/谷川史子

星の速さで駆けてく (りぼんマスコットコミックス クッキー)

星の速さで駆けてく (りぼんマスコットコミックス クッキー)

なんとなく谷川史子分が足りない気がしたので読みました。
この本には中編2作と短編とエッセイ漫画(?)が収録されているんだけど、特にぐっときたのは「ココアブレイク」という中編で、なんかもうお湯が目にしみた…。
「ココアブレイク」は谷川史子節といってもいいくらいの片思いもの。主人公が片思いしている相手は、学生時代からの友人で、「最愛の友」なんていわれてしまって複雑な気分なんだけど、それでもやっぱり会えれば嬉しい。そんな主人公のもとに、女子高生の幽霊が現れて「身体を貸して欲しい」というんだけど…というのがあらすじです。その幽霊とのやりとりをきっかけに、主人公は一歩踏み出すことになるんだけど、って、ちゃんと前向きに終わるところも谷川さんらしい。
谷川史子さんの漫画に出てくる男の子は、いつも初恋の男の子なんだよなーということをこの本読んで改めて思ったりもしました。表題作で描かれるお話もだし、私が小学生の頃に読んでた作品からずっと、主人公が好きになる男の子はなんとなくなつかしい気がする。