「Narrow Stairs」/Death Cab For Cutie

ナロー・ステアーズ

ナロー・ステアーズ

ちょうど1年前くらいに出た、Death Cab For Cutie 6枚目のアルバム。
買ったのはずいぶん前なんだけど、今日Twitter経由で下に書いたPVを見たりしてて、そういえば感想書いてなかった…と思って引っ張り出してきました。
前作*1から引き続き、安定感のあるアルバムだと思う。個人的には初期の、親密な雰囲気にも未練があるのだけど、ちゃんと相変わらずな「らしさ」もあって、特に楽曲から時折染み出してくるような風景が、デスキャブらしくて好きだなと思った。家で聴くより、歩きながら聴きたい音楽。
特に、「Talking Bird」の歌いだしや「Your New Twin Sized Bed」のイントロの気持ち良いギターの音、「The Ice Is Getting Thinner」で締めくくられるアルバムの余韻は、このバンドならではだなと思う。
特に「The Ice Is Getting Thinner」は国内盤のボーナストラックで入っているピアノとボーカルだけのシンプルなデモがとても好き。
ところで、デスキャブにしろブライト・アイズにしろ、デビュー当時は「エモ」という言葉であらわされることが多かった気がするけど、それまで感情込めて歌うことってそんなに珍しいことだったんだろうか。たぶん、そんなはずないと思うんだけど、でも確かに、ベンの歌声には言葉ひとつひとつのタイミングに物語があるようで、それを何かひとことで言い表そうとしたら、エモーショナルなのかもしれないな、と思いました。