料理の名前

ある種の料理の「おいしそうさ」ってその2割ぐらいは名前にあるような気がする。それは例えば材料と調理法と味付け、みたいな名前のことなんだけど、それだけヒントがあっても、どんなのが出てくるかは作る人それぞれでわくわくする。

そう思ったのはこの前、メニューをきいた時点でおいしそうさ満開だったのに、その期待に輪をかけておいしいご飯を、お腹いっぱいになるまで食べたからだった。「いわしとじゃがいものあたたかいタルト」とかこの「あたたかい」にぐっとくるよねとか、そういうことなんだけど、とにかく名前でおいしくて食べておいしかった。で、食べきれなかった分はお持ち帰りにして翌日、もともと煮込みだった羊肉をしめじと一緒にバターとバルサミコで少し炒めて食べたんだけど、翌日になってもすごく柔らかくておいしい肉だった。

それから先日近所のお友達に分けていただいたアスパラを個人的アスパラ鉄板レシピで作って食べたのもおいしかった。塩豚に火が通ったところでバターを入れアスパラを入れしめじを入れ白ワインを入れて蒸し焼きにする。フライパンのフタをとったときの幸せ感といったらなくて、これ名前つけるとしたらなんだろーなと考えてみても思いつかなかったので、材料と調理法と味付け、みたいな名前にもやっぱりセンスがいるのだなーとか思った。