「11」/スチャダラパー

私の高校時代といったらほぼスチャ一色だったといってもぜんぜん言いすぎじゃないんだけど、何年か前のサマソニで久しぶりにライブを見たときに、アニが「もう40」、て言ってるのきいて私が歳とったぶんだけアニも年取ってんだなーとか感慨深く思ったのも既になつかしい話で。
とにかく、自分の好きな人たちがメンバー変わらず活動し続けてるって、ほんと嬉しいことだなと思う。3年ぶりにでたこの11枚目のアルバムも、買ってからしばらく家で聴き続けてます。

ぱっと聴いてまず思ったのは音きれいだなーってことでした。あと「ライツカメラアクション」だけ聴きこんでしまってたので、はじめはそれだけ良すぎて浮いてるみたいな気もしたんだけど、聴いてるうちにどの曲にもひっかかるとこができてくるのは昔からかわんないとこだと思う。
「under the sun」とかほんと苦笑というか、自分でもたまに“さん”よくわからなくなるのでドラえもん工場のときみたいな気分になりました。「壊れかけの…」は「トラベル・チャンス」思い出したな。あの頃の中吊りといえば「使い捨て文明 消費社会」で、今は「中吊りの見出し 躍る略語 昭和のアラフォーには暗号」なのね。携帯のゲームはどうも微妙だよほんと。それから「Good Old Future」できっちりアルバムまとまってるのもうまい。うまいとかいまさらいうのも野暮ですけど。
ただ「Good Old Future」みたいな明るさじゃない、「Hey! Hey! Alright」みたいな“らしくなさ”でもない、楽しい感じの曲があまりないのはちょっとさびしかったかな。で、ぐるっとまわってやっぱり「ライツカメラアクション」が好きすぎる。