梅雨の朝

今住んでいるのとは違う部屋で目が覚めて、窓が濡れてるのがわかって、雨だから早く出なきゃ…みたいなことを誰かが話してる夢を二度寝してるときにみた。もうちょっと目を閉じてたいな、という気持ちと同じくらい、夢の中に出てきた誰かの、雨だから早く出なきゃ…、という話の続きを聴きたい気持ちがあって、でもほんとに雨だから早く出なきゃいけなくて困った。目が覚めた瞬間に、夢は夢になってしまうけど、気分だけほんとなのはなんでだろう。そのしっぽみたいなとこだけ捕まえたまま、布団から出て、できるだけ目が覚めないようにしながら顔を洗う。そっと服をきて玄関に向かい、あ、かぎ忘れた、と思ったところで夢は途切れてしまった。
ただ、こことは違う部屋で窓が濡れていて、誰かに「今日は雨だから早く出なよ」と言って背中を蹴られたのだけ思い出して、ドアを開いたら晴れていた、という夢をみた。