「プリティ・マニア」/スエカネクミコ
- 作者: スエカネクミコ
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: コミック
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主人公が一目ぼれした男の子は、主人公にそっくりなキャラクター「パラス様」が大好きで…ってとこから、二次元との戦い(?)がはじまるお話。戦いっていうかむしろ飲み込まれていく過程のような気もするけど。
ところで「げんしけん」くらいから、こういうオタクカップル(もしくはコミュニティ)もの、って増えた気がするけど、その多くが自虐の方向に向いてるんだなーとか思う。ただその自虐にもいろいろあって、この「プリティ・マニア」はたとえば「ヨイコノミライ」の対極にあるようなお話でした。
あと、物語中にBL好きの女の人が出てくるんですけど、その定義で「「好き」と「好き」で「大好っき」の原理よ!」(p122)って台詞が出てくるのは目からうろこだった。その発想はなかった。
「ボーイ×ミーツ×ガール」/ろびこ
- 作者: ろびこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/13
- メディア: コミック
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「ひみこい」と同じく、恋愛物の短編集なんですが、とにかく表題作がよかった。中学生の頃に付き合ってた二人が再会するお話なのですが、当時のもどかしい感じと、高校生になった今の、中身はそのまんまだけど、表だけちょっと器用になってしまった感じがいったりきたりして、うまくラストに向かっていく。展開がとても丁寧だなと思いました。
「曲がり角のボクら」/中村明日美子
- 作者: 中村明日美子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/02/05
- メディア: コミック
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ただこれも、雰囲気はわりと好きなんだけど、どのお話も、ほんと曲がり角にたどり着いたとこで終わる寸止めな感じだったのがくやしい。
特によかったのは「阿部くんと黒羽さん」「さくらふぶきに咲く背中」「曲がり角のボクら」の三篇で、どれも失恋と、そこから立ち直れそうなきっかけみたいなところまでが描かれてるお話です。特に最後の「曲がり角のボクら」は登場人物も魅力的だし、短編連作とかで続き(かこの前のお話)読みたいなと思った。