「オクターヴ」1、2巻/秋山はる

本屋で何度か見かけて、どんな内容なんだろうなと気になっていたのですが、先日いろんな方のナツ100を回っていたときに「志村貴子に雰囲気が似ている」という言葉を見かけて(どなたのナツ100で見たのかわからなくなってしまったのですが)買ってきました。昨日は1巻だけにしたんだけど、今日2巻買ってきた。面白いです。
絵柄もどことなく雰囲気が似ているけれど、それより回想シーンの描き方などが、確かに志村貴子さんに近い気がします。ほんのひとコマでも、解説が添えられていなくても、はっきりここは回想、ってわかる描き分けがうまいなと思う。

オクターヴ 1 (アフタヌーンKC)

オクターヴ 1 (アフタヌーンKC)

物語の主人公は「元アイドル」の18歳の女の子、雪乃。一度は地元に帰るものの、周囲の好奇の目に耐えかね、アイドルマネージャー見習いとして再上京したところから話が始まります。
そして、偶然であった女性と芸能界経験者という共通点から仲良くなり、恋人関係になる。
雪乃の男性不信については、アイドル時代と、その後の地元での日々の回想によって腑に落ちるところがあるし、「女性」が好きかどうかよりも、目の前にいる恋人のことが気になってしかたない、という気持ちの曖昧な部分を柔らかく描いていて、いいなあと思います。
1巻ではまだ渦中にいるけれど、2巻の後半からは、だんだんと外側が関わってきているので、今後の展開が楽しみです。2巻の終わりがほんと「えーー!」ってとこだったので気になる!(今調べたら3巻もうすぐでるみたい)
オクターヴ(2) (アフタヌーンKC)

オクターヴ(2) (アフタヌーンKC)