「ほんとのことしりたいだけなのに」

仕事帰り、ビール片手に夏は終ったかどうかって話をしていて、唐突に思い出したのは「ほんとのことしりたいだけなのに、なつやすみはもうおわり」ってドルフィン・ソングの最後の部分。懐かしい。あのCD、たぶんもう10年以上聴いてないけど、全部の曲今でも音で思い出せる。駅前の細長いCD屋で買ったのも覚えてる。従兄弟からもらったウォークマンは電池でしか動かなくて、いつも鞄のなか単3電池でいっぱいだった中学生の頃。
夏なんてもうとっくに終ったよ、だってもう涼しいじゃん、っていう友達の台詞に反対しつつ、でも確かに今年は、そんなに暑くなかったしねと答える。答えつつ、ジョッキが軽い日は具合がいいなあなどとも言う。そんなこんなで金曜の夜はいつもあっという間。

それにしてもあのドルフィンソングの「ほんとのことしりたいだけなのに」の、ほんとのことってなんだったんだろう。こういう漠然とした疑問って、まず「ほんとって何ですか」ってところからはじまってしまうので、なんだかクイズ出されてるような気分になるけれど、「ある」ものについてはどれもほんとだなんて言えないような気がしてしまうし、「ない」は知らないから言えない。
そんなふうに、言葉はいつも思ってることのほんのちょっとにも足りない。
でもせめて、8月いっぱいは夏ってことにしようよって結論して、週末はすべりこみでビアガーデンに行くつもり。

写真は関係ないけどこないだ動物園でみたゾウ。