「第七女子会彷徨」1巻/つばな

第七女子会彷徨 1 (リュウコミックス)

第七女子会彷徨 1 (リュウコミックス)

面白いらしいと小耳にはさんだので買ってみました。女子高生SFコメディ。
帯に推薦文を書かれている石黒正数さんのアシスタントをされていたこともあるそうで、だからかどことなく「それ町」と雰囲気が似ています。
物語は「ほぼ全ての高校で入学と同時に友達が一人組み与えられる制度」があるという設定で、主人公の2人はその制度でペアになった友達同士。これがまた割れ鍋に綴じ蓋といった具合のよいコンビなんだけど、この2人の日常を通して1話完結でさまざまなSFが描かれる、っていうのがこの「七女」のおもな内容です。
「顔隠し君」という顔隠しアイテムが流行したり、死んでしまったはずのクラスメイトとメールしてたり、自分が笑ってしまう「笑い袋」の使いすぎでおかしくなくても笑ってしまうようになっちゃったり等々。
中にはちょっと怖いお話もあるんだけど、その「怖さ」は現実と少しだけ価値観がずれる怖さでもあって、それはSFのおもしろさのひとつだよなーとか思う。
作者はこの作品が初コミックスだそうですが、この人じゃないと描けない雰囲気がすでにはっきりとあるのがいいなーと思いました。続きも楽しみです。