- 作者: 勝田文
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/10/19
- メディア: コミック
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東京にあるおばの家で女中として働く女の子のお話。ある日拾ったこうもりと、同じ名前の男の子に出会ってこう、いろいろとやりとりがある(勝田さんの描くお話はあらすじを説明しづらいことが多い)お話。主人公のイワがかわいくて良いです。方言のせいか「クレイジーガーデン」をちょっと思い出した。
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で、そういえば私も昔、コウモリを拾ったことがあった。おじいちゃんが元獣医なので、電話して育て方をきいたのだけど、飼うものではないと言われ、一晩だけ家においてミルクかなにかををやり、翌日放したのだった。
コウモリというとちょっと気味の悪いイメージがあるかもしれないけれど、まだ生まれたばかりのそのコウモリは、なんかハムスターみたいでかわいかった。
ついでにいえば適当に虫取り網を振り回していたら偶然スズメを捕まえてしまったこともあって、あれもおじいちゃんに相談したら放しなさいといわれて泣く泣く逃がしたんだっけな、とか、いろいろ思い返しながら読みました。
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ところで、この1巻には表題作は3話しか収録されておらず、ページ数としては同時収録の中篇「ビーチ・イズ・ビューチフル」の方が長いのでした。これも好きな話だった(ただ、タイトルはあまり合ってないような気がする。海釣りの場面がでてくるけどビーチじゃないし)。
「ビーチ・イズ・ビューチフル」は理容師見習いの女の子の物語で、これまたあらすじを説明しにくいんだけど、なんだか演劇みたいなだなあとか思うお話だった。
主人公にライバル心を燃やす女子高生の、相手が一番触れられたくなさそうなところをまっすぐ突く台詞が印象的。こういうキャラクター面白いな。あと、その子の髪を結う床屋の長男がよかったなあ。
ラストの見開きも、笑えてぐっときて、なんだかより勝田さんの漫画が好きになりました。