あとは自由に

世界に参加するということは、砂漠に放り出されて、「あとは自由に!」 っていきなり言われるみたいなものだ、ということが確か「砂漠」に書いてあった。今手元にないけれど過去の感想みると263ページに書いてあるらしい(id:ichinics:20060107:p1)。日記って便利だな。
でも自由っていうのは、もちろん「何でもできる」っていうことではない。
それなのに、こうあるべき、というものが多いのはなんでなんだろうなあと思うことがある。その多くはきっと、大多数の人に(もしくはある特定の人に)とって良い結果をもたらすものなのだと思うのだけど、なぜそうあるべきと言えるのか、よくわからないことも多い。
そして、その「べき」に対する疑問というのは、言葉にするのをためらうことも多いのだけど、なんでためらうのかを考えてみると、実はどちらでもいいことだったりする。
ただ、私が、よくわからないながらも参加を続けているのはたぶん、何かひとつくらいは、自分で自分に対して、よしと言いたいからなんだよなと思う。
とはいえ、こうして曖昧になってしまうのは結局、まだ「どちらでもいい」とは思っていないからなんだろうけど、
うまく言葉にしにくいこの気分が、こないだ読んだ本に書いてあって、なんだか嬉しかった、ので、ちょっと言葉にしてみたくなった。