スーパー

先日、ちょっと事情があって、久しぶりに外で母親と2人で話をした。そこそこ人数のいる家族なので、妹以外と2人きりで話す事ってあまりなくて、少し新鮮に思う。相談事からあちこちに脱線する中で、祖父の若い頃の話だとか、幼い頃に一度会ったきりの両親の仲人をしてくれた先生の話だとかを聞いて、あー私が生まれる前ってのもちゃんとあるんだよな、という当たり前のことを考えたりした。
そういえば、私に最初にあだ名をつけてくれたのはたぶんその先生だった。メガネかけた丸い顔を、いつぶりに思い出しただろうか。
帰り道、スーパーに寄ると、いつの間にか天井が鏡張りじゃなくなってることに気がついた。そのことを言うと、母はそんなことまったく覚えてなくて、私はカートに乗せられたときは、いつも天井ばっかり見てたんだよねえ、なんか上から見られてる気がしてこわくて、って話しながら、いったい何年越しの話だろうなっておかしくなった。