「タッチ・ミー・アゲイン」/ヤマシタトモコ

タッチ・ミー・アゲイン (ビーボーイコミックス)

タッチ・ミー・アゲイン (ビーボーイコミックス)

帯におもいっきりBLって書いてあるのでなんとなく後回しにしていたのだけど、そろそろ(何が)と思って買って読んだらこれが、すごくよかった。動揺するくらいよかった。
なんか、自分が苦手な種類のBLについてはうまく説明することができないんだけど、好きな部分は確実に「片思い」の感じにあって、私がヤマシタトモコさんの本が好きなのは、その「感じ」を描くのがうまいからなんだろうなーと思う。
あらかじめ負け戦の恋で、「なんでそんなに優しいの」って聞かせて「だって好きだもん!!」て言う瞬間とか、たまんないよなーと思う。ままならない。
喉元でずっとためらってる思いを吐き出す瞬間の、どうにでもなれみたいな顔がいいです。
でもまあその先はそうなるので、行き着く先がちょっとワンパターンになってしまうような気もするんだけど、そう考えると、BL出身の人が青年誌とかで描くようになるのは、また別の一面を見れるって意味でも楽しみだなーと思います。