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 Alex Chilton

雪の日、雨の日、天気の良い日、車の後部座席で、誰もいない昼下がりの電車内で、アレックス・チルトンの歌を何度聴いただろう。その名前を見るだけで、はっきりと思い描くことができる歌い出し。照れくさそうな声の揺れにぐっときて、いつかライブを見ることができたら、ぜったいに最前列で見たいって思ってた。あなたの歌が聴けて嬉しいってことを、どんな形ででも伝えてみたかった。もしも、次の曲何がいい? なんて瞬間があったら、このタイトルを叫ぼうって決めてた曲がたくさんあった。

ついこないだの雪の日、布団のなかで、彼がカバーした「There will never be another you」を選んでかけた。彼の音楽はオリジナルでもカバーでも、長年連れ添ったお気に入りみたいに、心地よくて親密だ。
脳内ではっきり再生できるあの声を、生で聞くことができないなんて、とても悲しい。
今日いちにち、頭にはあちこちのフレーズが次々に浮かんで、チルトンを教えてくれた先輩からメールがきて、仕事から帰った後、友だちのかけていたチルトンを聴いた。
悲しいけど、手元にあるこのアルバムたちを、私はこれからも繰り返し聴くだろう。ほんとうに、大好きだ!

  • 「A Man Called Destruction」/Alex Chilton

http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20070903/p1