「運命のひとひねり」

ディランのアルバムでいちばん思い入れがあるのは「血の轍」、というのは、たぶんこの日記にも何度か書いたことがある。
昔、すごくへこんでいたときに繰り返し聴いたアルバムで…、みたいな話をしたら笑われたけど、確かに、今となっては、そういう年頃が私にもあったんだなーって懐かしく思う気持ちのが強い。それでも、あの頃の自分にとって、この「血の轍」はとても大切だった。
とにかく「Simple Twist Of Fate」という曲が大好きで、邦題が「運命のひとひねり」というんだけど、ってだんだん書いてて恥ずかしくなってきたけど、
あの曲を繰り返し聴いた数年で、泣いたり笑ったりしながらそれでも、頑張ったことは成果の大小はともあれ、ちゃんと自分に残るってことを知った。

昨日のライブで、私の知ってるのとは違う「運命のひとひねり」を聴いて、若干さみしく思いつつも、その頃のことをわーっと思い出していたら、なぜかちょっとわくわくしていた。
それはほんとうに個人的な感覚なのだけど、そんなふうに、人の気分って不思議で、単純だなと思う。