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 「劇場版:東のエデン2 Paradise Lost」

監督:神山健治
東のエデン」劇場版後編を見に行ってきました。
東のエデン」は、なんらかの理由で選ばれた「セレソン」たちが100億円で “日本を正しい方向へ導く” ゲームに挑戦する…という物語。セレソンゲームの過程と、ゲームはなぜ仕組まれたのか? という謎が面白いところだと思って見ていたのだけど、この後編を見て、監督の描きたいところはそこじゃなかったのかもしれないな…と思いました。

例えば、押井守監督の「イノセンス」は引用や暗示的な長い台詞の多い作品だったけれど、それは(好き嫌いはあるにせよ)監督の個性でもあり、どちらかというと装飾的に「使われている」ものだったと思う。
でも「東のエデン」劇場版後編に限っていえば、長い台詞は意味を説明するためという印象が強く、中にはキャラクターの行動とかみ合っていないと感じた部分もありました。
東のエデン」は、神山監督の作品ということでTV版も楽しみに見ていたんだけど、「ニート」という言葉の使い方については、いまいちぴんとこないままだった。たぶんそのあたりが、この後編に感じた違和感と繋がってる気がします。
神山監督のこれまでの作品は特別に好きなものが多いし、TVシリーズは、ひっかかるとこはありつつも楽しく見ていたので、ラスト違和感のが強く残ってしまったのは残念。とはいえ、今後の新作もとても楽しみなんだけどなー。
【以下ちょっとだけネタばれ】
前編では各セレソンにスポットがあたってキャラクターもたってきて面白くなりそうな気がしていたのに、後編でそれが生かされなかったのは残念。ここもセレソンゲームがお話のメインではなくなってしまったのかなーと感じた原因でした。トレーラー盗むあたりは楽しかったんだけどなあ。
それから、いちばん大事な場面であるはずの演説がよくわからなかった…。ここもニートってなんだっけって思ったところ。あれが監督の描きたいメッセージだったのだとしたら、台詞ではなく、もっと物語の中でそれを描いて欲しかったなと思います。
そしてそれにミスターアウトサイドが満足してしまうのも唐突に思えた。
ラスト近く、ある人物が主人公たちのすぐそばで事故にあうんだけど、その事故の音が聞こえてる、という状況で、おかまいなしに恋愛展開がはじまるのも不自然に思えたな。そしてラストの「11日間の物語」って台詞にもびっくりした。これTVとあわせて11日間なの…か。11日って数字には意味あるのかな…。(追記:こちらの記事によると、TV版8日間+映画3日間ということみたいです。http://news.livedoor.com/article/detail/4224038/
ともかく、謎が残ったままの部分も多い気がするので、TVシリーズはいつかまた見返したい。