カーテンを閉めない

天気の良い日は自然に起きられる確率が高い。それは私がカーテンを開けて眠ることが多いからかもしれない。全開にしているわけじゃないけれど、夏になったら日焼けをしてしまいそうな程度には開いていて、たぶん私は、カーテンをぴったり閉めて眠るのが少しこわい。映画やマンガで見かける、冷蔵庫やロッカーの類に閉じ込められて「内側からは開かない」という状況に陥るシーンもこわい。はじめてそう思ったのは、たぶん「世にも奇妙な物語」の「ロッカー」って話を見た時で、あの頃の「世にも奇妙な物語」はすごく面白かった。翌日の学校では必ず「あれ見た?」って話になった。例えば岩井俊二の「オムレツ」。見たのは1度切りなので記憶はかなり曖昧だけど、高田純次がオムレツを作る話で、カメラに向ける表情と、光の溢れた台所の様子を思い出すだけで、今も少し泣きそうだ。だいぶ美化されてるとは思う。だからもう1度見ようという気にはならないままなのだけど、オムレツを作ったり食べたりするたびに、私はあの時テレビで見た高田純次の顔を思い出しているのだ。
それで何が言いたいかというと、逆に曇りの日は起きにくいということです。目が覚めて窓を見て空が白かったりすると何時だかわからなくて不便だし。それから、ソーラーパワーじゃけん、って言ってたひとは誰でしたっけね、とかそういうのGoogleに聞けばすぐわかってしまうのはちょっとつまらないなと思ったりします。