とてもよかった。表題作はもちろん楽しかったのだけど、同時収録の短編がとても好きです。
ヤマシタトモコさんは、個人的に、ど真ん中にぐっとくる場面をかなりの高確率で繰り出してくる漫画家さんなので、ちょっと客観的な感想が書きにくいのですが(なので感想書いてない本も結構あるのですが)、読み返し率はかなり高いです。
- 作者: ヤマシタトモコ
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: コミック
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そして同時収録の短編「3322」を読んで、あー私はヤマシタさんの描く女の子が好きなんだなーと、改めて思う。
わたしはわたしのどんな気持ちにも
うまく名前をつけられないのだと思います
という言葉からはじまる独白のひとことひとことに、今はもう遠くなりつつある、いらいらして泣きたい感じを思い出す。
そしてラスト、立ち止まって、ああそうかと思った瞬間に、なんかたまらない気持ちになった。具体的には、本閉じて慌てて喫茶店から出て(全裸の漫画も外で読んでいたわけですが)早足で家かえってもっかい読んで、布団のうえを転げました。
よかった。