- 作者: 西村ツチカ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/11/13
- メディア: コミック
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とても面白かった。何よりまず絵柄が気持ちよくて、コマとコマの間に、すっとした動きがあるような感じがする。
この短編集ではまだちょっとおちのわかりにくいお話もあったと思うのだけど、ほんのちょっと、視線の外れたところにお話を落ち着けるやり方は独特で、この人のマンガをもっと読みたいなあと思いました。
冒頭の『おんがえしの夜』などは、市川春子さんと同じく、高野文子さんの系統っていう受け入れられ方をするんじゃないかな、と思う作品で個人的にも気に入りました。それから、『窓』の、「これは詩的表現なのだが」と断って描かれる風景もよかったな。