キック・アス

監督:マシュー・ヴォーン
見たいなーと思いつつ映画館が混んでるらしいという情報に二の足を踏んでいたのだけど、でもこれはきっと映画館で見たほうが楽しい! ということで思い切って行って来ました。楽しかったー! 着いたのが上映30分前くらい案の定立ち見になってしまったのだけど、立ち見であることを忘れるくらいに面白かったです。

主人公はコミックヒーローに憧れる男の子。で、ある日一念発起して通販(?)で買ったコスチュームを身にまといヒーローデビューする。彼には特殊能力があるわけではないのだけど、コスチュームの力を借りることで、いままでやり過ごしていた場面に立ち向かうようになる。やがて、彼の活動は、youtube に動画配信されたりして「キックアス」は一躍人気者となる。
そんな折、この街である復讐を成し遂げようとしていた親子(ビッグ・ダディ&ヒット・ガール)と出会い、事件が動き出します。
ちょっとややこしい展開だけど、場面展開がうまいせいか、うまくまとまっているなーと思いました。

しかしその登場から映画の主役に躍り出るのはなんと言ってもヒットガールだと思います。英才教育を受けた生粋のヒットガールであり、チャーミングであり、めちゃくちゃ強く、そしてかわいい。
はやく!もっとヒットガールを見せて!ってなってしまうのはこの映画のストーリーとしてありなのかよくわかんないですけど、彼女の活躍はそれほど圧倒的でした。撃ち終えた拳銃を敵に投げつけ、蹴り倒して、空中で相手の銃をキャッチする、あの戦闘シーンの気持ちよさといったらなかったね。
夢の「かっこいいガンアクション」てのはこういうことだよなーと思いながら見て、そのまんまのわくわくで映画を見終えることができました。
キックアスの活躍がちょっと物足りない気もしましたが、彼がヒーローになれたかはあの戦いにあったのではなく、それはもう最初の立ち向かう決心で達成されているんじゃないかとも思った。