「小煌女」完結/海野つなみ

小煌女(5) <完> (KC KISS)

小煌女(5) <完> (KC KISS)

先日出た第5巻で完結。
この「小煌女」は著者初のSFだったとのことですが、異星人とのやりとりが出てくるお話とはいえ、お話は「王子と乞食」に近い定番の物語じゃないかなと思います。ただ、物語の舞台となる架空の星のルールが、わりと終盤で語られるため、ちょっと都合良く感じられてしまったのが残念。こういうのはファンタジーの難しいところだなと思います。
でも、全体を通してとても上品な印象があるのは「回転銀河」を初めて読んだときと共通しています。連作短編を是非また読みたいです。