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 すとーりーず/ZAZEN BOYS

music

思えば2005年から2008年まで、日記に書いてるだけでも20本以上のライブに通っていたにもかかわらず、ぱったりとライブに行かなくなってしまったのは2006年4月のAXで戯れに弾いてみたと思われるヴァン・ヘイレンの「JUMP」が告げたZAZEN BOYS キーボード時代の幕開けが原因だったような気がする。当時の向井秀徳のキーボード演奏は、どこか「何か新しいことをしてみたい」という欲求によるものにしか感じられないときがあり、それまでのあまりにも楽しく気持ちの良いライブを反芻しながら、やはり向井秀徳にはギターを弾いて欲しい、と思いながらじりじりとライブを見ていた日々を思い出す。
そんなわけでほとんど動向を追いかけることもなく4年が過ぎてしまったのですが、先日新譜が出たときいて買ってみれば、これが大変に私好みのアルバムで、今現在私はとっても嬉しいです…!

すとーりーず

すとーりーず

この「すとーりーず」は2008年に発売された4枚めからなんと4年ぶりのアルバムであるとのことで、ということは単に4枚めのアルバム時代にライブに行ってなかっただけなのではないかとも思えるのだけど(KIMONOSとかもあったし)、その4年間のあいだに、4時代の冒頭にあった(と私が感じていた)キーボードとの間の優柔不断さ(新ベース吉田さんが加入したばかりの時代でもあったし、松下さんも減量中で少しドラムの音が変わったように感じていた)みたいなものがすっかり消えて、私の好きな変拍子とタイトなドラムと6本の狂ったハガネの振動に満ちていたのでした。
最後に見に行ったライブで私はこのように書いていた。

それにしても、3以降、音色がどんどんメタリック(メタルっぽいという意味ではなく)になっていって、今は4つの音が絡むというよりは4つの直線が走ってるような感じがする。
http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20081030/p1

しかしこの「すとーりーず」は再び、すべての音が絡み合う昇り龍のようなバンドの音になっていた。キーボードももちろん入ってるんだけど、実験的な印象は消え、ちゃんとすべての音に寄り添っているように感じる。
しかしそれは前に戻ったというのではなく、飲み込んで、新しくなったZAZEN BOYSの音なのだと思う。
もちろん、ここに書いてるのは私の印象であって、どちらが良いか、というのは好みの問題だと思うけど、
ともかくアルバムの冒頭を飾る「サイボークのオバケ」を聞いて、私は完全に「いますぐライブに行きたい!」と思ったのでした。(と思ったら直近の関東ライブが売り切れてて涙目ですが)すごくワクワクしてる…!