最近読んだ漫画

溜まってしまったので感想メモ。

「千年万年りんごの子」1巻/田中相

田中相さんについては、前作が出た際にも書いたのですが(http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20110714/p1コミティアで見たときからすごく絵の好きな人だなと思っています。今回は初めて読む長編。
りんご農家に婿入りした主人公「雪之丞」と、りんごを愛するその妻「朝日」が、村に伝わる伝説に巻き込まれることになるお話。生き生きとした朝日がとてもかわいくって、丁寧に描かれる生活の様子も見ていてとても楽しいです。
五十嵐大介さんの「リトル・フォレスト」や梨木香歩さんの小説など、植物のたくさんでてくるお話が好きな人には特におすすめしたい。1巻の終わりがはらはらするところで終わっているので、2巻が待ち遠しいです。

千年万年りんごの子(1) (KCx)

千年万年りんごの子(1) (KCx)

「きみの家族」/サメマチオ

あるカップルが家族になるまでの連作短編集。お互いの家族とのやりとりがすごく自然に描かれていて、気持ちの良い漫画でした。
まずなんといっても主人公カップルのキャラクターがよくて、その二人がここまで育った家族もそれぞれなるほどと思うところがあったりして、「家族」ものとしてとても読み応えがある。おすすめです。

きみの家族 (芳文社コミックス)

きみの家族 (芳文社コミックス)

「ナカさんのながれ」

だいぶ前に読んだ、ラーメン屋さんのナカさんと恋人の常連客のおはなし。オノナツメさんが長期連載作の合間にこういった、中年以上のBLものを出す感じは、クラプトンがたまにカントリーアルバム出すみたいなものなのかなとか思う(違う)。ともかくオノナツメさんの好きな世界という感じの単行本でした。それにしてもテンポが良いとことか、改めてうまいなーって思う。
ラーメン食べるときは黒ウーロン茶も飲まないとね…!

ナカさんのながれ (EDGE COMIX)

ナカさんのながれ (EDGE COMIX)

「ちょっと不思議な小宇宙」/小田扉

小田扉さんのともおじゃない短編を読むのが久しぶりだったせいか、「そっと好かれる」や「マル被警察24時」を初めて読んだときのことを思い出しました。

ちょっと不思議な小宇宙 (アクションコミックス)

ちょっと不思議な小宇宙 (アクションコミックス)