「ウォリスとエドワード」

監督:マドンナ
予告を見た段階ではあまりそそられなかったのですが、「ガールズムービーだよ」という話を聞いて見に行ってきました。行ってよかったです。

アメリカ人女性ウォリスと、彼女と結婚するために、王位から退位することを決断したエドワード8世の物語と、2人の恋に興味を持っている現代ニューヨークに暮らす女性ウォリーの物語を交互に描いていく物語。
時間軸が行き来する描き方は、正直ちょっとぎこちないなとも思うし、ウォリーがなぜ2人に興味を持ったのかとか、もっと最初で描くべきじゃないかとか、突っ込みどころもいくつかある映画だとは思うんです。
でも、ウォリスという女性が自らの武器として挙げた「着こなし」と、男性のあしらい方、立ち居振る舞いの描き方を見ていて、マドンナはとにかくウォリスを描きたくてこの映画をとったんだろうなーと思いました。「世紀の恋」などともてはやされたものの、その実際は夢のようなものではないのだ、という主張の後に描かれるウォリスとエドワードのラストシーンはぐっとこざるを得ない。
それからウォリーパートの、はじめてお茶するシーンもよかった。
ウォーリーがエフゲニに「その時計いいわね」っていった後、

W「from?」E「my wife」W「are you married?」E「was」

っていう会話が、英語もそういう単語(?)だけの会話するんだなと思って新鮮だった。
それからエフゲニが横断歩道を渡っていくウォリーを見てるとこはよかったなー。あんな風に誰かの背中をみるとかなかなか出来る事ではないので、見送る背中のある人は今のうちにたくさん見送っておくべきだと思いますよ!