「喰う寝るふたり住むふたり」1巻/日暮キノコ

喰う寝るふたり 住むふたり  1(ゼノンコミックス)

喰う寝るふたり 住むふたり 1(ゼノンコミックス)

同棲カップルの日常を、男性側、女性側それぞれから描くという連作シリーズ。
これ、連載では女性視点男性視点セットで掲載されているそうで、それはすごく描くのが大変そう…って思うんですが、この形だからこそとても面白い作品になっていると思う。
連載のなかで数回、番外編的に他者視点が入ったりする作品は多いと思うんだけど、こうやって同じ出来事を二人の視点から見れるって、すごく贅沢。
特に1巻最後の、お互いのプレゼントを選ぶ話は面白かったな。作者のコメントに「ゲーム「街」を思い出しながら描いた」ってあったのもなるほどって思いました。
ちなみに作者の日暮キノコさんは古谷実さんのアシスタントをされていた方だそうです。
この作品しか読んだことないけど、古谷実さんぽさは全然なくて、しいていえば後味のいい「モテキ」(別にモテキが後味悪いという意味ではないんだけど…)のような雰囲気かなと思います。2巻が楽しみ。