2月の連休に見たもの

土曜日は妹と「ロックオペラ モーツァルト」という舞台を見に行った。モーツァルトの物語というと、子どもの頃、父親の部屋でこっそり読んでいたモーニングの「マドモアゼルモーツァルト」(福山庸治)を思い出す。あれは確かモーツァルトが女性で、サリエリモーツァルトに恋してしまうというお話だったような気がするけど、それはともかく、モーツァルトサリエリのライバル関係というのは、サリエリについて語られる場のほとんどがモーツァルトについて語られている場である…という現状を見るとさらに切なく、そういうおもむきが中川さん演じるサリエリにはにじみ出ていてとてもよかったと思います。ダブルキャストだったみたいなので逆パターンも見てみたかったな…。お目当てのコンスタンツェも大変かわいくて迫力があってよかった。 楽しかったです。

日曜日、愉快な友だちと飲みに行く前に、六本木で「ライフ・オブ・パイ」を見た。ライフオブパイは「思ってたのと違う映画だった」という感想をいくつかみたので、どんな話なんだろうー?と思っていたのですが、概ねトラと漂流した227日というサブタイトル通りの映画だったと思います。漂流してるだけでも困っているのに、トラがいることでさらに困る、かといってトラを殺すこともできない…というぎりぎりの攻防戦を続けて7か月以上…。でもトラが弱ってしまった場面では、トラいなかったらこの先一人で生き延びるのは気持ちがもたないよ…、とも思ってしまいやっぱりトラはこわいけどかわいかったです。自分だったら…とかつい想像しながら見ていたのですが、最初の嵐に巻き込まれた時点で海に投げ出されている気がするよね…。見終わったあとはマグロが食べたくなりました。

月曜日はAKB48のドキュメンタリーを見ました。映画の内容だけでなく、いろいろ思うところはあるんだけど、それはいまだにうまくまとまりません。
自分にとって、AKBの主人公は相変わらず佐江ちゃん(元AKB現SNH)なのですがなんで佐江ちゃんが自分のアイドルになったのかというと、それはもう単なるひらめきでしかなかったのだけど、好きになって数年間追いかけてくればそこに思い出という物語もできあがるわけで、それが成り立ってる場にうんざりした気持ちになっても、あの子を見ると元気がでるとかわくわくするとか、そういう気持ちはちゃんとある。だから身の程は弁えつつ、自分や人の好きという気持ちは大事にしていきたいなと思ったりしました。 *1

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