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 「勇者ヴォグ・ランバ」/庄司創

勇者ヴォグ・ランバ(1) (アフタヌーンKC)

勇者ヴォグ・ランバ(1) (アフタヌーンKC)

先日読んだ「三文未来の家庭訪問」がとても面白かったので買ってきたんですが、これもとっても面白かった。
「終末核戦争を回避するため、システムに自由意思を委ねることを選んだ世界」のお話。
ペインフリーという、脳に作用して「苦痛なし」になる技術(?)が実用化されつつある状況下の戦闘区域で、体制派である主人公のヴォグ・ランバがかつての恋人であり反体制派の女性にさらわれるところまでが第一巻です。
読みながらなんとなく思い浮かべていたのだけど、1巻末に

この漫画は故・伊藤計劃さんの一連の小説に影響を受けておりまして、一部似た設定が出てきます。本作のテーマのひとつとして伊藤作品の投げかける普遍的な問に挑戦するにあたり、そのようにいたしましたことを皆様におことわり申し上げます。

とあってやっぱりそうなのかと思った。
正直まだ「ペインフリー」がどういうものなのかわからないんだけど(使用したりしなかったりできるものなのか?とか)、端末という言葉がところどころに出てくることから『ハーモニー』にでてくる「WatchMe」に近いものなんじゃないかと思う。
作品中では「ペインフリー状態の人間は意識のない哲学的ゾンビ」と表現され、自意識が消滅した状態の人間は、「記憶をたどった時に湧いた感情を過去の自分の感情と錯覚してしまう」という話もでてくるんだけど、そもそも幸福とは、そういうものじゃないかなと思ったところで、2巻がもう出ていることを知ったので買ってきます…!