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 「道草日和」「夜の太鼓」/山川直人

「道草日和」

流転荘というアパートのある町を舞台にした連作短編集。登場人物がみんなとてもまじめで、だからこそ不器用なところがあってそれが読んでて少し苦しくなってしまうところもあるんだけど、とてもやさしいお話が多いなと思う。ただ「東京は夜の1時」という話だけはなんかすごい後味が悪いんだけど、でも昔のフォークソングにありそうな展開といえばそうかもしれないとか思いました。

「夜の太鼓」

山川直人さんの作品は続けて読んでいると登場人物たちのまじめさにあてられるところがあるというか、少し居心地悪くなってしまうこともあるんだけど、この本の表題作「夜の太鼓」はどちらかというとファンタジーに近いお話でまた違う気持ちで読むことができました。ちょっと「泣くな、はらちゃん」を彷彿とさせるようなところもあった。
でもなによりよかったのは「バートルビー」です。メルヴィルの原作は読んだことないんだけどぜひ読もうと思いました。