相変わらずの人

先日、すごく久しぶりに人に会う、という友だちとご飯を食べた。想像していたよりは元気そうで、少しほっとしつつ、でも会っていなかった数ヶ月の間に起きた出来事を聞きながら、もっとはやく連絡していれば、力になれていたことがあっただろうか、と後悔もしていた。
なんでしばらくこちらから連絡していなかったかといえば、単純に私の近況が相変わらずすぎるので、特にネタになる話題もなく「会おうよ」と声をかけることに気後れしていたのだった(それでも会いたくなったら連絡していたけど今回はたまたま半年以上あいてしまった)。それに、学生時代の友人達はほとんどFBでやり取りをしていて、FBをやっていない私は、みんなは頻繁に連絡をとっているのだろうと思い込んでいたのもあった。
同級生の多くは、結婚、妊娠、出産、転職、起業、離婚、再婚などめまぐるしい変化の中にいて、私はといえば、圧倒的に相変わらずであり幸い特に悩みごともない。そんな具合で、ご無沙汰しちゃってたけどやっぱり相変わらずで特に近況もないんだけど、と友だちに話したところ
長らく人に会うことに気が進まなかったけど、確実に相変わらずな人から連絡がきて、安心して会えると思った、と笑っていて、あー相変わらずでいることにも、このような価値があるのだなと思ったりした。
近況についてだけでなく、今自分の頭を占めていることについて、学生時代の夏休みみたいに、ぼんやりと長話をしながら、
言葉は選ばれて、発されて、届くまでに変化していくものだと思うけれど、今日はどうにか彼女に、会えて嬉しかったということが伝わっていればいいなと思っていた。