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 ゴーンガール

監督:デヴィッド・フィンチャー

ネタばれを避けるために出来る限り早く行った方がいい、って書いてあるのをtwitterのTLで見た気がしたので(誰かのRTだったので探せず)、初日の会社帰りに見に行ってきました。面白かった。という言葉が適切なのかわからないですが、一瞬も飽きずにぐいぐいとページを捲るかのように映画がすすんで行き、見終わった感覚はやっぱり面白かった、だと思います。
デヴィッド・フィンチャー作品はやっぱりエンタメですよね。
とりあえず物語は、映画が語る通りの(きっと原作も遭難だと思いますが)順序で見るのがいいと思うので、とにかくネタばれを避けて、出来る限り早く映画館でみるのがおすすめです。

【ここから内容に触れています】
物語は、5回目の結婚記念日に妻が失踪するところから始まり、マスコミに追いかけ回される主人公はやがて犯人ではないか…という疑いをかけられるサスペンスへと展開していきます。夫、妻、妻の日記といういくつかの語り口が一枚ずつ物語の皮を剥いでいき、映画が進むごとに彼らに対する印象がころころと変化していくのが、大変面白かったです。身近にいたらと思うとこわいけど、はたから見ている分には振り切れすぎてて痛快ですらある感じ。
エイミーは、たぶん母親の描く「アメイジングエイミー」という児童文学(?)の中のエイミーと常に比較されながら育ってきたため、他者との関係性によって自分を捉えているのだと思う。理想の自分が常に自分の目の前を歩いているという状況は、残酷だと思うのだけど、その状況を作った母親に一矢報いるような展開にはならず、演技し続けることを選択するところからして、彼女は物語が幕を閉じる瞬間も、アメイジングエイミーに自分を見せるために行動しているんじゃないかとも思った。
物語は、主人公が彼の妻に向けて思う「君の頭を開いて中を覗いて何を考えているのか知りたい」というような台詞からはじまります。それは愛のこもった言葉のようにも聞こえるんだけど、映画の終わりに再び繰り返されると、全く違った意味のように感じるのがよかったです。