読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「VR ZONE Project I Can」に行ってきました

日記

近頃、PSVRの発売だったりVRを利用した入学式*1だったり、VRの話題を耳にすることがぐっと増えたように思います。

VR、ときいて、私がぱっと思いつくのは漫画「ルサンチマン」の冒頭、モテない主人公が、体感美少女ゲームを購入するというシーン。その後、仮想空間で出会う女の子と恋に落ちたりするという面白い漫画だったんですが、連載が開始された2004年から12年経って、今のVRはどの程度進化しているんでしょうか。興味はありつつ今まで体験したことはありませんでした。
ただ、正直なところ、まだそれほど進化はしていないんだろうなーとも思っていました。だって「視界」だけだし*2、視界だけで何かを体感しているような気持ちになるなんてことはないだろう、と思っていたんです。

でも先月、Twitterで、VR装置を装着して、ただの板きれの前で踞っている人の写真を見て、え、VRってそんな真剣に現実と錯覚するようなものなの? と驚きました。
それはVR ZONEにある「高所恐怖SHOW」体験中の写真だったのですが、私もわりと高所が怖い方です。ビルとかなら大丈夫だけどオープンエアな高所が怖いタイプです。
そんな自分がこのVRをどのくらい怖いと思うのか、試してみたくなり行ってきました。


行くなら予約して行った方が良いと教えてもらい、予約ページを見てみると、既に土日はかなり先までうまっていました。大人気ですね…!
project-ican.com

VR ZONEは、入場すると80分の時間制限の中で好きなだけ回れる、というシステムになっています。
入場後は、専用カードを購入し、そこにお金をチャージして体験したいアトラクションに参加します。チャージしたお金は返金されないため、回りたいものの合計金額を考えてチャージしていくのがちょっと面倒かもしれません。

そして念願の「高所恐怖SHOW」です。
(以下、内容について細かく書いてるのでネタバレになるかもしれません)
2人同時に体験できるスペースがあるのですが、グループは一つのレーンに振り分けられるようでした。なので、連れが体験している間は、奥にあるクッションの上で、その様子を見ることができます。撮影とかも遠慮なくどうぞ、って言われる。

アトラクションの内容は、エレベーターでビルの高層階にのぼり、窓の外の板切れの先にいる子猫を救出する、というもの。
私は2番目にやることにして、最初に連れがやるのを見ていたのですが、連れはわりとあっさり板の上を歩いていき、猫(という設定の黒い塊)を抱き上げて帰っていきました。

あの様子ならきっと大丈夫だろう。
そう思って交代した時は「でもちょっとくらいこわがらないとつまらないな」って思ってたんですよ。

でも実際、VR装置を装着して、エレベーターが開いた(映像が見えた)瞬間、「あっだめだ」と思いました。
映像のクオリティ自体は、何となく「地球防衛軍」ってゲームを連想する雰囲気で、要するにそんなに現実っぽいわけではないです。絵ってわかる。
でも、すごい怖い。

この怖さの原因は、実際に歩くことになる板切れがちょっと不安定であることも関係していると思います。でもその板も高さ5cm程度のものなんですよ。
落ちても全然怖くないってことは頭ではわかってる。
反則かな、と思いつつ、まったく動けなくてもつまらないので、何度か目を閉じてみたんですが、それでも怖い。
頭では映像だとわかってるので「こんなに怖くてすごいな!」って冷静に驚いてる気持ちもあるんですけど足は竦んでいる。
怖さっていうのは、生理的な反応なんだなと思いました。

それでも猫はちゃんと救出しました。頑張った。でもめっちゃくちゃ手汗かきました。帰り道は横向きになって蟹歩きで戻りました。
で、再びエレベーターに乗ろうとしたとき、ほっとしたのか、ついビルの壁に手をつこうとしたんです。
当然、手は空をかくだけでそこにはビルなんてありません。
この瞬間は思わず笑ってしまいました。どんだけ没入してるんだと。



そんなわけで、体験してみた「高所恐怖SHOW」は充分に堪能しました。
この勢いでバンジージャンプとかスカイダイビングとかもVRでやれたらいいのにな~と思いました。

その他にやったのは、スキーロデオとアーガイルシフトです。

スキーはこの日やった3つの中ではいちばん「ゲーム」的で、楽しかったけど、スキーをしている錯覚には陥りませんでした。これはたぶん、いちどコースアウトすると自動的に戻る仕組みと、私がスキーをやったことがない、ということが原因な気がします。でもゲームセンターにあったらやりたい。

アーガイルシフトは、かわいい女の子と一緒にロボットのコックピットに乗って戦うシューティングなのですが、あちこち見回しても、見回すだけ世界がちゃんと「ある」のがすごかった。静止画じゃないんですよ、ちゃんと動いてる。
一緒に搭乗してくれる女の子も、けしてリアルな造形というわけではないんですが、ほんともうすぐそこにいる感じがしてすごかったです。戦ってる間も、横見たらいるんですよ。
あんなのずっと見てたら好きになっちゃうな~と思いました。
あとはどれだけ会話できるようになるか次第な気がするし、そのうちAIと組み合わせて何とかなっちゃうのではないか。
全体としては、ロボットを操縦してる気分にはならなかったけど、女の子と一緒にコックピットに乗った気分にはなれた、という感じでした。

例えば、面識のない、一度も会話をしたことのない人の文章でも、ある程度継続してみていれば、人はそこに連続した人格を感じるものだと思います。
VRも、ほぼ視覚だけの効果なのに、その世界を「あるもの」として捉えられるとこが面白かった。
つまり、文字でも音声でも映像でも、人はそれをきっかけにして「他者」や「世界」を想像できるってことなんだと思うのですが、
それを「現実」のように感じる条件は何なのか、そしてこの先「想像」と「現実」の差をどうやって見分けるようになっていくのか、など、考えるのが面白いです。

まずは、もっといろんなVR体験してみたいなーと思います!