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成人の日

日記

1月9日は、近所の友人たちと毎年恒例になっている初詣に行った。目当ての寺に向かう道中、あちこちで成人式帰りと思われる晴れ着の若者をみかけ、自然と会話が成人式のことに及んだ。

私は成人式には行かなかった。中学から私立に進学したため、地元の同級生とほとんど付き合いがなかったことが理由で、その日は大学の友人たちと「新成人無料キャンペーン」をやっていた大学の沿線にある遊園地へ遊びに行ったのだった。
大学には、進学にあたって住民票を移してしまったせいで地元の成人式の招待状が届かない、という人たちがたくさんいた。
そのせいか、真冬の閑散とした遊園地内で何度も、同じ大学の別のグループと鉢合わせしたりもした。
あの日私は初めて着る緑のカーディガンを着ていて、それは思ったよりサイズが小さく、それ以降一度も着ることはなかった。なんてどうでもいいことを思い出す。

初詣を終えて、駅のホームに立ったところで、携帯にメールが来ていたことに気付いた。
見るとそれは、かつて成人の日に一緒に遊園地に行った友人からの約1年ぶりのメールで、そこには「今まで自宅でしかネットを出来なかったけれど、この度ついにスマートフォンを買いました、まだ使い方がよくわからないけれど、便利だね」ということが書かれていた。
そういえば彼女は学生時代もPHSや携帯の類を持っていなかった。それなのにどうやって連絡をとっていたのか、今ではよく思い出せない。
こうして連絡手段が発達した今も、彼女とのやり取りはいつも途絶えがちで、思い描く顔は20歳の頃のままだ。

気軽に会いたいねと言えるような距離に住んでいないことはわかっているので暫し返信に迷う。ただ丁度この日にメールが来るなんて出来すぎている気もして、成人の日のことを覚えている? と返信を送った。