6月に見た映画

まさかの梅雨明けで6月が終了し、クーラーをつけずには眠れない日が続いています。
このペースで行くと10月くらいに冬が来るのでは!?とか思いましたが、ツイッターのログを検索したら一昨年は梅雨明けが遅かったらしいので、まあこういう年もある、ということなのかもしれません…。
6月は割と忙しかったので、あまり映画館に行けてない気がしましたが、月4本普段通りのペースでした。

★★★★ とてもよかった
★★★ 好き
★★ うんうん
★ うーん

レディ・バード」★★★★

サクラメントを舞台に描かれる思春期の「自分で自分にレディ・バードというミドルネームをつけている」女の子の物語。彼女が「今ここ」から抜け出したくて足掻く過程で、いろんな人を傷つけてしまったりするところは胸が痛んだりもしましたが、出てくる人が基本的に優しくて、学校の先生とかもちゃんとレディ・バードって呼んであげてたりするのがいいなと思いました。特に親友と仲直りするプロムのシーン最高でした。
アイ・トーニャ、フロリダ・プロジェクト、レディ・バード…とアメリカの郊外の物語を立て続けに見て、時代はちょっとずつ違うものの、貧しさとはつまり、ここからでて行くことの難しさなのかもな知れないなと思った。立ち向かい方はそれぞれで、レディ・バードの場合は自分を受け入れることだったのかなと思います。あと現代にクリスチャンであることの意味、みたいなところをもうちょっと考えたいと思った映画でもあった(自分も両親がクリスチャンなので)。

「犬が島」★★★

最初ちょっと色々考えてしまうところもあったのですが、あっという間に、絵がすごい&犬〜〜!しか考えられなくなってしまいました。スポッツと初めて会って言葉を理解した瞬間のスポッツの表情は5億点でした。あれチーフでもやって欲しかったけど繰り返さなかったのは2人にはすでに信頼関係があるからなのか、もしくは監督のエモはそこにないからなのか気になります。
全体的にはウェス・アンダーソンが見た不思議の国ニッポン、という感じの映画で、声優さんも日本人役は基本日本人(主人公は違う)なんだけどどこか片言なのも不思議なバランスだった。なのに所々妙に生々しい日本語がまぎれたりするのが面白かったです。例えば、研究成功で一本締めするシーンとか手術中お医者さんがやたら「はーい」っていうとことか、たくさん観察して面白いと思ったものどんどん入れてるんだろうなと思いました。でもこれは日本語話者ならではの面白がり方なのかもしれない。

ニンジャバットマン」★★★

バットマンが戦国時代にタイムスリップして、ジョーカーによる歴史改変を阻止する…!というお話。テレビCMでジョーカーが「第六天魔王ジョーカー」って言っているのを聞いて、髑髏城なのでは!?と思い見に行きましたが、まさしく中島かずきバットマンに当て書きした「亜火無城の七人」だったなと思います。場面によって絵柄を変えてきたりするのも面白くて、とあるシーンのジョーカーが完全に翁だったのが面白かったです。ただいかんせんバットマンに対する知識がないので、よくわかってないネタとかもあるような気がする。

万引き家族」★★★

見る前は万引きの話(万引きで捕まって何かあるというような)だと思っていたんだけど、万引きはあまりメインの題材ではなく、家族とは、という物語だったと思います。でもこのタイトルにしたのはこの家族の集まり方それ自体を万引きに例えているのかなと思った。
劇場で見た時、場内が暗くなってからビール片手にやってきたいかつめの男性グループが隣の席に座ってちょっと酒臭いなぁなんて思いながら見ていたのだけど、彼らがとある場面で嗚咽しだしたのが臨場感あって良い思い出です。

上半期ベスト(暫定)はこんな感じ。

映画とは関係ないですが、先日ねとらぼさんで推しと推しアクセの紹介をさせていただきました!

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