2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

 雨の日

思いっきり寝過ごして昼頃、家を出ると空が真っ白だった。 いつもの古本屋に本を売りにいき(あのひとがくると新刊が充実するな)という認定を、されたいようなされたくないようななんて妄想をしながら、査定を待つ間ぶらぶら買い物。かわいい緑色のシャツを…

 ぶっかけごはん

基本的に、あるものを何で味つけるかってだけの大雑把な料理しかしない(それはできないとも言う…)のですが、そんな中でも気に入っててよくやるのが、ずーっとまえに「お料理バンバン」で見かけた白ワインとバターで味つけるやつです。そんとき見たのは豚ヒレ…

ノーカントリー

コーエン兄弟の新作。 『ファーゴ』を映画館で見た時、ずっしりと重いものを抱えてしまったような気分で映画館を後にしたことをよく覚えているけれど、あれからずいぶん経ったせいか、その感覚の細かいところはずいぶん薄れてしまっていた。しかし、この『ノ…

 お花見日和

場所によってばらつきはあるみたいだけど、もうあちこちで桜が満開になってる。咲くときはほんとあっという間。風が吹くたんびに「ちょっと待ってええー」と言いたくなるけれど、出し惜しみいっさいしません、って景気の良さが、桜のいいとこでもあるような…

 男女3景

朝、電車の中に、きれいな水色の着物を着たお母さんと優しげなお父さんとスーツ着た男の子がいて、七五三かな、でも七五三で季節とか関係あるんだっけ…とか思いながら見ていた。どうやら、お母さんが少し機嫌が悪くて、お父さんは息子にちょっかいだすことで…

 即リロード

ふだんわりとまじめな顔してまじめに喋ってるという自己認識なのに、ときメモ(GS)の話になると夢中になりすぎて笑い(気味悪め)が押さえきれない自分が心配です。心配だけどものすごく楽しいのでやめられません。今日もついったでうっかり「デート断られ…

 昔話/マンモスホームセンター

昔、うちの近所に、金魚と植物を売ってるホームセンターみたいなのがあった。ふたつある入り口の左手側には、たくさんの金魚が泳いでいる池(というか大きな容器)が並んでいて、その奥には壁一面をぐるりと水槽にかこわれた部屋があった。お祭りなどで金魚…

 風船

考え事するのは、自分の中だけで新陳代謝してるみたいなものだ、と思うけど、でもちょっとだけ、愚痴とかいってみたいときに、でも自分よりたいへんなひとたくさんいるし、そんなしんどいわけじゃないし…とか思ってやめると、そんなたいしたことじゃなかった…

 そらとぶひかり

今朝いつもと違う道を通って会社に向かっていたら、桜並木があかいろで、あとほんともうちょっとって感じで、季節の変わり目っていつも唐突な気がするけど、このもうちょっとを見られる時期がすごく短いからなのかもとか、そんなことを考えていた。あと数日…

 「それでも町は廻っている」4巻/石黒正数

それでも町は廻っている 4 (ヤングキングコミックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2008/03/19メディア: コミック購入: 13人 クリック: 134回この商品を含むブログ (180件) を見るはじめて本屋さんで手にとったとき「SF…?」とか思って…

 ネムルバカ/石黒正数

ネムルバカ (リュウコミックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2008/03/19メディア: コミック購入: 28人 クリック: 273回この商品を含むブログ (252件) を見るコミックリュウで連載されていた「ネムルバカ」の単行本がようやくでました。待…

 「傷つくことに弱虫なんて乙女がすたるもの」

ここ数日でたくさんの、袴姿の女の子をみかけた。私は袴をはいたことがなくて、大学の卒業式では高いレンタル代払うくらいならワンピース買いたいだってその方が後々使えるだろうし、なんて言ってタイシルクの刺繍入りワンピース買ってもらって、それすごく…

 あばよ涙、よろしく勇気

もう10年近く前(…ってあらためて過ぎ去った時間が10年であることを考えるとおそろしいな)、私はとある町のとあるレコード屋さんでバイトしていました。当時大学生だった私は、漠然とした不安と期待とやる気と無気力が交互にやってくるような日々を、思い切…

 真空融接/びっけ

真空融接 上 (B's-LOVEY COMICS)作者: びっけ出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2007/01/15メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 29回この商品を含むブログ (54件) を見るきれいな絵だなーと思って気になっていたけど、読んだことな…

 日記かきたい

更新頻度が落ちてるなあとか思うとなんとなくそわそわしてしまう私ですけれど、よく見てみればたった3日あいているだけだったりして、その間なにをしてるかといえば普通に会社いって仕事して家かえって眠ってるだけなんですが、それでも日記を書かないと物…

 一気に春がきた

目が覚めた時、寒くなくって驚いた。気温と体温がちょうどいいくらいに混じりあってる感じがした。外の空気はまだ少し張ってるけど、部屋の中は柔らかい。 外にでるとあちこちに花が咲いていて、あー春になったんだなぁと思う。そろそろコートはクリーニング…

 フルーツバスケット/高屋奈月

フルーツバスケット (1) (花とゆめCOMICS)作者: 高屋奈月出版社/メーカー: 白泉社発売日: 1999/01メディア: コミック購入: 1人 クリック: 101回この商品を含むブログ (105件) を見るアニメ見てからずっと、読みたいなーと思ってたフルバをようやく一気読みし…

 夢が叶いました

これまでこの日記更新するにあたって特に目標とかたてたことなかったんですが、でもなんかちょっと…と思い今年の目標は実は「ブクマ30いってみたい」でした。それがなんと、昨日の父親日記で、とうとう叶ってしまいました。ありがとうございます! たくさん…

 「そんなもんじゃないだろ」

ちょっと気になっていたので『人のセックスを笑うな』を読み返してみた。 気になってたのは、映画でも小説でも、最後にでてくる 「会えなかったら終わるとか、そんなもんじゃないだろ」 っていう台詞についてなんだけど、再読してもやっぱり、小説で読むのと…

 それ言わなくてもいいのに日記

「結婚できない男」というドラマを何回かテレビで見たことがある。わりと面白くて、人気もあったドラマだと思うんだけど、この主人公の言動は(顔ではなく)うちの父親にとてもよく似ていていた。 たとえば、建築家である主人公のところに依頼に来たカップル…

 いましろたかし傑作短編集

いましろたかし傑作短編集 (ビームコミックス文庫)作者: いましろたかし出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2008/02/23メディア: 文庫 クリック: 29回この商品を含むブログ (18件) を見る「クール井上」の文庫版です。文庫版て読みやすくていいなあと…

 東方見聞録 − 市中恋愛観察学講座/岡崎京子

東方見聞録―市中恋愛観察学講座作者: 岡崎京子出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ発売日: 2008/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 44回この商品を含むブログ (46件) を見る1987年にヤングサンデーで連載された作品の初単行本化。 ハワイに住む海外…

 走りたい

のんびりしてるといわれたこともあるしせっかちだといわれたこともある。やさしいといわれたこともあればつめたいといわれたこともあり、好奇心旺盛だったり無関心だったりけんか腰だったり懐が深かったり、全然違ういろいろな印象が私なのはつまり相手によ…

 死刑/森達也

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う作者: 森達也出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2008/01/10メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 399回この商品を含むブログ (188件) を見る 少なくとも死刑を合法の制度として残すこの日本に暮らす…

 コーヒー日記

そういえば10代の頃はコーヒーが飲めなかったような気がする。だけど、大学時代のバイト先の側にあったドトールで、休憩時間はたいていそこで本を読んだりしていて、頼んでいたのは常に、ブレンドコーヒーだった気もする。 なんでコーヒー嫌いだったのか、そ…

 いつかの私

気がむくとたまに、去年の今日とか一昨年の今日とかの日記を読んでみたりする。そこからたどっていくうちに、ふと、日々の流れみたいなものを遠くから想像してることに気付く。ちょっと前までは、日記に書いたことほとんど覚えてるつもりだったのに、だんだ…

 居間の女王

母親が桃鉄にはまっている。最近は家に帰ると必ず居間のテレビが桃鉄なので、母親がキングボンビーにみえてきた……、ってのはないけどちょっと、心配になるくらいやりつづけているので、「やりすぎじゃないですかね…」みたいなことをやんわりと言ったら、「イ…

 いつかの犬

私は犬と暮らしたことがないので、だから、なのか、なのに、なのか、ともかく犬と暮らすことに、とても憧れがある。名前呼んだら振り向いてくれたりとか来てくれたりとか、いいなあーって思う。いつか飼いたいな、とか、言ってたらちゃんと世話できるの、て…

 チェリー

「君の犬」を聴きながら思い出すのは、チェリーという犬のこと。クリーム色した犬で、うさぎの人形がお気に入りだった。 チェリーは昔、私がつきあっていた男の子の家で飼っていた犬だった。初めて会ったときは怪訝な顔をしていたのに、その後は彼の家に遊び…