きょうのできごと

昼過ぎに家を出て、髪を切りに出かける。
長年通っている美容院は、最近は少々気後れするしゃれたかんじの街にある。そのせいか美容師さんも若い人が多く、入れ替わりも多いようだ。

とくに会話することも無くのんびり切ってくれる今の担当さんが好きなので、ちょっと心配になる。やめちゃわないだろうか。
というか美容師さん達はやめたらどこにいくんだろう。
もう7、8年同じところに通っているけれど、いつみても20代と思しき美容師さんしかいない。

私が美容院で楽しみにしてることの1つに、いつも買わない雑誌を読みあさることがある。今日気になった記事は高梨豊の写真集、「ノスタルジア」(asin:458227756X)についての記事。
高梨豊は一貫して「都市」を撮り続けてきた写真家であり、同時期に写真家としてデビュー?した森山大道らと比べると、静かで、知的なイメージのある人だ。
彫刻家の秋山祐徳太子、そして赤瀬川原平とともに「ライカ同盟」を結成していることでも知られていて、私としてはそのイメージが強かった。
しかし昨年発売された写真集「ノスタルジア」についての記述に、豪華、という文字があった。「こんな高梨豊作品が見られるなんて」という記述もあった。
残念ながら中身の写真は掲載されていなかったが、是非手に取りたいと思う。

私はとにかく、町の写真や都市の模型が好きみたいだ。
そういえば「IKKI」で連載が始まった丸田祥三さんの「めくるたび」も楽しみ。

美容院を出た後、喫茶店に寄った。「ゆずグリーンティ」というのを頼む。ゆずちゃ(ゆずのジャムをお湯でといた感じの韓国の飲み物。フレッシュネスバーガーとかにもある)の緑茶版かと思って頼んだら、緑茶の茶葉にゆずの皮をまぜたものだった。ゆずの風味はなし。
そのままとなりの駅まで歩いて電車に乗る。
大きなカラーの花束を持ったおじいさんに見とれる。内田百聞に似た、文人のようなおじいさんだった。

そのあと友人と会い、少し飲んで帰る。カラオケに行って「きょうのできごと」の主題歌だった矢井田瞳の曲をうたう。
あの映画はとても好きだったけど、その後の行定監督はセカチュー、北の零年と続いてよく分からない人だと思ってるのは私だけじゃないはず。
しかし今日は私にしてはめずらしく、よく動いた一日だった。