思いだせない詩

どうしても作者が思いだせない詩がある。
その内容は、「誰かが、もしくは自分が死んでしまっても、世界はその人の形を喪失し、その形は永遠に残る」というようなものだったと思う。
たぶんレイモンド・カーヴァーで、じゃなかったとしたらポール・オースターだと思うんだけど、どちらの詩集を読み返してみても見つからない。詩集と、その作者の小説のあとがきで訳者が引用していたような記憶がある。確実なのは日本人の書いた詩ではなく、翻訳であると言うことと、私が所有している本のなかにあるはずだということ。
けれど部屋中のそれらしき書籍をあさってみても見つからない。奥の手だと思っていろんな検索エンジンでそれらしき言葉を検索してもみたけれど、もうお手上げだ。

とにかく、ここ2、3日の私は記憶力が低下している。今日も「このあいだきた手紙はなんだったか」を探して数時間考えまくって、それはこの手もとにある手紙とイコールであることを思いだした。日常的なことに関しては記憶力の良い方だと思っていたのでひどくショックだった。

だから今日は、その詩を探していたと言うことを忘れないように、ここに書いておく。
はやく見つかるといいけど。