カタルシス

Discreet MusicRock ActionRamda




上の続きでにMice Paradeついて少し。
私はMice Paradeの「Ramda」というアルバムに入っている「galileo」という曲がとても好きで、この曲とMOGWAI「ROCK ACTION」の「2 Rights Make 1 Wrong」〜「Secret Pint」への移り変わりを初めて聴いた時には本当に鳥肌が立った。
それからもう百回以上は聴いているのに、まだ私にとってカタルシスを感じる2曲なことに変わりはなくて聴く度にぐっとくる。
この自分にとっての「つぼ」というのを説明するのは難しい。私はよくこのツボのことを「エンドロールソング」*1と言うんだけど、「galileo」はそれともちょっと違う。
例えばブライアン・イーノの「Discreet Music」での試みは、多分音楽の核となる盛り上がりの部分の抽出だった、という様な記事を読んだことがあるんだけど、上の2曲を聴いているときの私の耳はあきらかにそんな感じで、そのメロディの「ぐっとくる」部分だけを抽出しようとしているような気がする。
「Discreet Music」にはA/B両サイドがあって、Bサイドはあの有名なパッフェルベルのカノンを題材として、こんどはAサイドの逆の試みがなされている。耳が聴こうとするその後の展開を聴かせてくれないもどかしさによって、「耳の自我」みたいなものを感じさせられる。

*1:映画のエンドロールでかかるような曲