「童貞な感じ」について真面目くさって考えてみた

昨夜ビデオに録った落下女をもう1回見た。
初めに書いた感想 に「不協和音的な面白さ」ということを描いたんだけど、その理由を思い付いたのでメモしておきます。
まず、現在ビッグコミックスピリッツで連載している「中退アフロ田中」という漫画があって、先週号くらいから主人公達が合コンに行く話をやってる。主人公達は女の子に興味津々なはずなんだけど、合コンという状況で、生身の女達を目の当たりにすると、なにも出来ない。ついには隣の席の女子に「どうやったら彼女ができるか」という相談を持ちかけたりする。

「電話番号を交換…それはわかった!しかしそれをどうすりゃいいんだ?」
「そこまで説明しなきゃわからないの?」
「そっ…そりゃわからねえさ!!! だってオレ、彼女いたことねーんだもの!!!
(5/2号掲載第30回目より)

いかんせん私は女なので、実際の男子がどうなのかはわからないけど、世に流通してる「童貞な感じ」とはつまりこういうことなんじゃないかと思う。
落下女」のスタジオトークは、中央にのぞき部屋みたいな透明の筒状の小部屋が設置され、そこに女の子がちょっとした高さから落ちてくるという状況の中で行われた。このピンクな雰囲気にどうして不協和音が発生するかというと、そこにいる芸人さんのほとんどが「童貞キャラ」だからなのではないかと思う。「だからなのではないかと思う」ってくそ真面目に語るのも変だけど、つまり合コンに投入された田中たちのように、あそこにいる彼らと、彼らの目の前にあるのぞき部屋のような空間との間には「どうすりゃいいんだ?」というような戸惑いが生じてた。ような気がする。
そして、そのキャラクターの徹底ぶりが良く伝わってきたのが、日村さんのコント「女教師を落とす」で、

杏さゆりさん演じる女教師に向かって学生役の日村さんが、「おめー自分のことかわいいとか思ってんだろ!」と喧嘩を売りながら、最終的に、「ちくしょーかわいいなぁ!」と叫ぶ。

これこそがまさに私の思い描く中学生な感じだ。すごいよ日村さん。そしてあの場にいた芸人さんのほとんどがその系列、もしくは小木さんのように女子とかを超越したとこにいる「興味の対象は自分キャラ」(例えば「ピュ−と吹くジャガー」のジャガーさんみたいな)だったということが、あの絶妙な居心地の悪さを生み出してたんだと思う。唯一違和感ないのが、押しの強さ(下心感?)がある塚地さん。そして例外が童貞感とは相反する「余裕」を醸し出す設楽さん(矢作さんもかな)くらいだったんじゃないかと思う。(それが特にキャラとしてよく現れてたのが客室乗務員のコント)
「かっこいい○○」というシリーズのコントも、いかにも漫画っぽい童貞感に溢れてて、そこがとっても面白かった。モテを追求してるうちに自分が楽しくなっちゃったみたいな小学生っぽさも含め、「落下女」はとても面白い番組だったのでぜひレギュラー化してほしいな!
もちろん、以上は芸人として設定してあるだろう彼らのキャラクターについての話で、その「キャラ」と現実の彼等はもちろん別だ。しかも私の持ってる「イメージ」で話しているので、あくまでもあの落下女のスタジオ風景についての感想でしかないです。ごめんなさい。