小林賢太郎プロデュース公演／第２弾（2003年）
ライバル店に押され気味のケーキ店、「七日堂」を舞台に、起死回生のための「七日間」を描くコメディ。
面白かったです。思う存分笑えた。
一日ごとに暗転する、というとこでは「good day house」と似た演出ながら、今回はその冒頭に片桐さんの定型演説が入ることでくっきりしまってた気がします。役者さんたちのテンションもひとかたまりになっていて、見ている方は物語に身を任せられる感じ。
とにかく今回は片桐さんがすごく良かったなー。あげてあげてあがりまくって自滅するというあのパターンが決してうざったくならないさじ加減が素敵だ。自我が芽生えたのは２５歳（２７？）っていう台詞そのまんまのキャラクターできらきらしていた。
物語も、それぞれのキャラクターがきちんと立っているところが、なんだか往年のどたばたコメディ漫画っぽい雰囲気もあって、特に荒井（新井？）さんの衣装（ちぎれた袖）とかキャラクターははじめケンシロウかと思ったけど、むしろ「燃える！お兄さん」（15歳にして初めてみる文明）みたいだなー、とか思ったりしました。私だけか。
ラストはさすが小林さん。でっかく広がった風呂敷があっというまに手のひらサイズにというような感動を今回も味わわせてくれました。とても後味の良い物語。
あと鮫島役の西田征史さんがとても良かったです。
印象に残った名言。
むいててー。
私もよくそう思う。
