バズ・ラ−マン監督
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2005/03/16
- メディア: DVD
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『ロミオ&ジュリエット』でもそうだったけど、バス・ラ−マン監督の作り出す映像はほんと自由だなと思う。いくらこうしてCG使うことが当たり前みたいな時代になっても、こんな風に感覚的に使う人っていうのはあまりいない様な気がする。登場人物たちの気分の高揚とかが、そのままカメラの動きに現われている感じがして気持ちが良い。きれいな様で毒のある美術設定も、ほんとにお話の世界をのぞいてる感じ。
シンプルな脚本で、テンポよく笑わせて、はらはらさせて、泣かせる、というような王道な展開が、純粋なエンタテインメント作品という感じがして好き。こういう作品の勢いにのまれるのって楽しい。
ユアン・マクレガーさんは、こういう目をキラキラさせて突っ走るちょっと間抜けな男の子役がほんとよく似合うと思う。ビッグ・フィッシュでの彼もそういう意味で良かった。それから歌声も良い。やっぱりこういうミュージカル映画は、歌いだしのどきどきする感じがたまらないと私は思うし、そういうとこでもユアンさんののびのびした歌声はとても役柄にあっていたと思う。ニコール・キッドマンさんもテキパキした動きでかわいらしい女の人を演じてて、こういうニコールさんを見たのはこの作品が初めてだったのでとても印象に残ってます。バズ監督がニコールさん主演で撮ったシャネルの広告もかわいかったなぁ。
主に二人が歌う挿入歌も、いろんな名曲のおいしい部分が聞けて楽しい。個人的には「Smells Like Teen Spirit」がでてくるとこが好き。しかし、なんといっても1番印象に残るのは、クリスティーナ・アギレラ、 リル・キム、マイア、ピンクが歌う主題歌「レディ・マーマレード」。シングルが良く売れたのを覚えてます。これはPVもかなりかわいくって、未だにMTVとかでよく目にします。
あと衣装ね。フレンチカンカンの衣装の下にウエスタンブーツはいてたり、チェックのストッキングだったり、そういうアレンジももちろん好きだけど、具合が悪い時には色の薄い服やちょっとゆったりした服だったり、孤独を感じてるときには襟が立っていたり、細かいとこまで気がきいてるなと4回目にしてはじめて思った。
見終わったあとはお腹いっぱいになるけど、たまに食べるとすごくおいしい、なんというか焼き肉みたいな映画とか言ったらおこられるかな。いや、良い意味です。