- 作者: 榛野なな恵
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/04
- メディア: コミック
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このお話は小説家のお父さんと二人で暮らしている知世ちゃんという女の子が主人公の1話完結の物語。とにかく、生活することを楽しんでいる感じが良い。それに知世ちゃんの語る人生哲学には共感できるとこが多くて「開ける価値の無い衣装ダンスの扉は無い」っていうことわざを「ナルニア国物語を読んでつくったの」*1なんてところとか、ぐっとくるなぁ。
この巻で特に好きなのは、23話と61話。時間を経て描かれているけど、繋がっているお話です。ある日お父さんと古本屋に行った知世はいつの間にか本の中の世界に入ってしまう。そこではお茶会の準備がされていて、皆「おぼっちゃま」を探しててんやわんや。知世が古本屋の世界に戻ると、おぼっちゃまはそこで店番をしていた…というお話。続く61話「ティータイムエクスプレス」は、そのおぼっちゃまとメイドさんの恋物語が展開されるとおもいきや、実は生き別れの妹でした、というお話。そういえばちょっと「エマ」みたい。「サプライズ サラダ」という、空中庭園に住むミステリ作家のお話もいい。子どもの頃からあこがれてた住処って感じだ。
また知世ちゃんをとりまく人々を主人公にしたお話にも、名作がたくさんです。特にアリスカフェの双子のお姉さんが好き。
ドラマ版はあまりにもイメージが違ったので見なかったんだけど、アリスのお姉さんたちも出てきたりしたのかなー?
*1:48話「シルバー チップス」より