記録集その1/シブヤRocktransform状態

OMOIDE IN MY HEAD 3~記録映像~ [DVD]

OMOIDE IN MY HEAD 3~記録映像~ [DVD]

記録集でまず最初にこれを見た。音源はCDとしてもリリースされていて、私にとってはナンバーガールの中で最も愛聴しているアルバムでもあるんだけど、だからもう、あの間とか、MCとか、その場でどう動いていたのかを通して見ることができて、例えば「YOUNG GIRL 17 SEXUALLY KNOWING」での〈くだらないことをし続ける男は/俺だった〉と歌うときの向井秀徳の動きを知ることで、感激すると同時に、この場で、このライブを見ることができた人たちが猛烈にうらやましくなった。
ナンバーガールの音楽は全て衝動に突き動かされてるような緊迫感があって、でもそのなかに感傷とか戸惑いとか青臭い羞恥心とかがあって、ほんとに今さらだけど今も変わらず素晴らしい。そして、このライブにはその魅力が凝縮されてる。
そしてザゼンと明かに異なっているのは、ナンバーガールの音楽は4人で1つの曲を構成しているのに対し、ザゼンでは1つの曲を4人でやり合うというスタイルなとこだと思う。ビールからハードリカーへ。どっちがいいとかじゃなくて、どっちも大好きだけど別物だなぁと思った。別物だけど、その中心にいるのが同じ向井秀徳なんだなと思うと、音楽は生きてるなとかそんなことを考えちゃいます。そして生きてるけど時間を超越してる。
くやしいくらい格好良い。
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最初の方でお客さんの中に暴力温泉芸者、というか中原昌也さんが映った、ような気がした。