Googleと暮らしたい

いつも忘れた頃に考えてみたりしているid:michiakiさんの質問ですが、今回(回答は既に閉め切られてますが)のは、

ネットの速度が無限になって、
HDDの性能が無限になって、
あなたがGoogleだったら、なにをしますか? (あなたがはてなだったら、でも可)
自分で考えたんじゃないけどどうせ質問者にはわからんだろ、みたいな回答はご遠慮ください。
http://www.hatena.ne.jp/1136466767

というものでした。
で、いきなり自分で考えたんじゃないんですけど、ぱっと思い出したのが石田衣良の「アキハバラ@DEEP」だった。石田衣良さんの小説はこれを最後に読んでないんですが、まあそれはおいといて、この「アキハバラ@DEEP」を私はとても面白く読んだ。
アキハバラ@DEEP」は、対人面にそれぞれのコンプレックスをもつ6人の若者が、AI搭載のサーチエンジン「クルーク」を開発する、という物語。最初読んだ時に興奮して弟(弟は二人とも理系でシステム開発などを勉強しているらしい。よくわからない)に解説したら、何やら難しいことをいろいろ言われて興ざめしたんですが、たぶん、これを面白く読めたのは私が機械とかシステムとかプログラムが何かとかを全く知らないからなのかもしれない。
ともかく、私には、そのAI搭載のサーチエンジンってのがとても魅力的に思えた。確か6種類くらいの性格があって、検索語の逆、類似、同一などを抽出するパターンを組み合わせて(例えば白に対して、黒、グレー、白、光とか純真とか雪とかいうイメージなど、それぞれの方向性を持ってるってことだったと思う。今ちょっと手もとにないので不確かですが)、使い込むほどに自分にあった答えを吐き出してくれるようになるって感じだったと思う。まあ、よく考えてみればアマゾンの「おすすめ商品」とかと同じようなもんなんじゃないの(つまりちょっとうっとうしい)、と思ってしまうんだけど、たとえそれが人工でも、知能をもったパーソナルな検索エンジンってのは魅力的だと思う。例えば店の住所調べたい時に、住所って単語が入ってなくてもヒットするとかそんな感じ。そんで、一度閲覧したものはすべてパーソナルなキャッシュとして残って再検索する探しやすくなるとか…。(「あのさ、一週間前くらい前にみた、緑色っぽいサイトで、**について書いてあったとこってどこだっけ?」とか言ったら出してくれる)
あと、検索って作業は、どうしても閉架式の図書館的な、見つけようとする対象が見えてるって状況でのみ有効なものな気がするので*1そこに第三者の目的な、客観的視点をもったGoogle。欲しいなぁ。「海外のサイトに好きそうなのがあったから翻訳しといたよ」とか言われたりね。そんで一秒で閉じたりしたらへそ曲げたりして。喧嘩したり仲直りしたりしつつ、成長していくわけです。Googleが。
あとは、単純に全世界の全書物を検索対象に加えてほしいです。たしかアマゾンでそういうのやるとかいう話があったような気がするんだけど、そんな感じで「この本にそのフレーズがあるよ。買いたければ買えば?」という展開になればむしろ出版業界は潤うんじゃないかなぁ。まあ、WEB上で閲覧できるほうが便利なんだけど、それはちょっと避けたい(出版って形態はなくなってほしくないので)。あと、例えばウェブ上に読んだことある本の記録とか残しとくと、その本の中から探してくれるとか、そういうのもあるといいなー。なんて思いました。そんでGoogleが「それは本じゃなくて映画の台詞だよ」とか忠告してくれるの。映画の内容とかもイメージ検索できたらいいのになー。ペンタブでイメージ描くと似たようなのが出てくるとか。んで「お前の絵が下手だから大変だよ」とか言われて凹む。
と、ここまで考えて、要するに私はドラえもんのような存在を求めてるのかもしれないなと思いました。

アキハバラ@DEEP

アキハバラ@DEEP

*1:そういえばそんなことを前にも書いてた→id:ichinics:20050205:p1