LED ZEPPELIN/狂熱のライブ

THE SONG REMAINS THE SAME ― 狂熱のライブ [DVD]

THE SONG REMAINS THE SAME ― 狂熱のライブ [DVD]

1973年、マディソン・スクエア・ガーデンでのライブをファンタジー映像織りまぜてお送りするドキュメント映画。面白いです。そして安い。
まあ、ファンタジー映像についてはご愛嬌、音質の悪さもペイジならでは(ジミー・ペイジがサウンド監修と一応クレジットにはあった。ペイジがリマスターしたベストも音質悪かったので、だろーなぁと思う。特に低音を削り過ぎのような)なので良いとして、とにかくすごいライブです。
ロバート・プラント(歌と踊り)は一番美しかった頃で、ステージでの振る舞いも相当格好良い。でもそれ以上に、やっぱり歌がうまい。ジャニスとプラントはちょっと歌い方似てるなぁとか今さら思った。
そんなプラントの歌が楽器のようなら、ペイジのギターは歌のようで、彼等はそれぞれほぼ即興で歌いまくって踊りまくって、でも破たんしない。ペイジはあのツインギターで合計18本の弦を操り、バイオリンの弓でギター弾いたりテルミン使ったり、もうやりたい放題なんだけど、これがひとりよがりじゃないとこがすごい。というか周りがあわせてるのかもしれないけど、とりあえず観客を置いていってしまうような演奏ではなくて、ほんとに楽しそうに弾く。そんでがっちりのれるフレーズをどんどんくり出すとこが大好きです。
そしてそれを支えるリズム隊。JPJ(ベースとオルガン)はどうしても影が薄くなってしまいがちだけど、ボーナムと顔を見合わせて感無量といった感じに笑顔になるとこがよかったです。ボーナムさんは意外に控えめな(あくまでも意外というだけで控えめじゃないんだけど)演奏が目立つと思ったら、「モビー・ディック」でのあの超絶ソロがあった。(その時他のメンバーは休憩)。手でドラム叩く人初めて見たよ。栄光の130ポンド。格好良い!
JPJはオペラ座の怪人風、プラントは馬に乗った王子様、ペイジは崖の登ってあのランタンもった選任に出会ったりと、三人とも今見たらちょっと恥ずかしいサイケなファンタジー映像におさまってるんですが、ボーナムさんだけ素なのもおかしかった。
←ファンタジー映像の一端。
お腹いっぱいです。